
インタビュー
歯科技工士 中岩 航大
歯科技工士 中岩 航大さんのインタビュー
作ったものが、患者さんの口に入る瞬間まで見届けられる仕事です
プロフィール
職種
歯科技工士
入社年
2022年 新卒入職(現在4年目)
所属院
デンティーノ所属
2022年、富山の専門学校を出て、そのままデンティーノに入職した中岩航大さん。同期8人のうち富山に残ったのは6人、そのなかで歯科医院併設のラボを選んだのは彼だけでした。「一つの技工物を、最初から最後まで自分で作れるようになりたかったんです」―― 入職から4年、いま担当しているのはセラミックインレーの製作とCAD設計。日々の仕事のリアルと、これから挑戦したいことを、じっくり聞いてきました。
専門学校時代の同期は8人ほどで、そのうち6人が富山に残りました。ただ、多くの同期は大きな技工所を志望していて、歯科医院併設のラボというのは、当時あまり注目されていない選択肢だったと思います。
星陵会を知ったきっかけは、僕の知人と米原さん(星陵会の技工士)が同期だったという縁でした。見学に来たときに直接お話しさせていただいて、「ここで働けば勉強にもなるし、目指すべき人が身近にいる」と感じたんです。それが決め手でした。
もう一つの理由は、技工所に行くと流れ作業になりがちで、一通りの技工物が作れなくなってしまうのが嫌だった。「一つのものを、最初から最後まで自分で作れるようになりたい」という思いが、歯科医院併設ラボという選択につながりました。
「一つの技工物を、最初から最後まで自分の手で作りたい。その思いが、この職場を選んだ理由です。」
朝は8時20分頃に呉羽院で技工物を受け取り、本院に移動してブリーフィングの終盤に合流するのが日課です。そこから午前・午後と作業を進めて、途中1時間の休憩をはさみます。
退勤はだいたい18時半前後。技工士業界全体で見れば、これはかなり早いほうだと思います。
担当している技工物は、実費だとセラミックインレーが中心です。CAD設計は一人で任せてもらえるようになり、去年からは保険のCADはチェックなしで自分で進められるようになりました。
■ ある一日のスケジュール
- 8:20 呉羽分院で技工物を受け取り
- 8:30 本院合流・ブリーフィング
- 午前 CAD設計・技工作業
- 昼 休憩(1時間)
- 午後 技工作業・ドクターとの連携
- 18:30頃 退勤
クリニック併設ラボの最大の魅力は、自分が作ったものが患者さんにセットされる瞬間まで見届けられることです。「この形で作ったら、こうぴったり入るんだ」という答え合わせが、その場でできる。これは技工士としてほぼメリットしかないと感じています。
ドクターとの距離が近いのも大きいです。形成やマージンで気になる点があればすぐに質問できる。入職したての頃から米原さんに「わからないことがあったらドクターに必ず聞くように」と教わってきて、それが自然な癖になりました。
もちろん、近すぎるがゆえの大変さもあります。「コンタクトを見てほしい」と呼ばれれば作業を止めて診療室まで行く。ただ、これも患者さんに最良のものを届けるためのプロセスだと思えば、納得できます。
技工士は現在4名体制です。休憩中にプライベートな話をすることもあれば、集中したい日は静かに作業する。無理に話さなくてもいいし、話しかけづらい雰囲気もない。ちょうどいい距離感で仕事ができています。
共通しているのは、みんな真面目で、新しいことを学ぶことに前向きだということ。デンティーノには最新の機械が次々に導入されるので、日々アップデートしていかないと追いつけない。そういう環境を楽しめる人が集まっていると思います。
入職してからの数年で、3Dプリンターも新しく導入されました。使い勝手は良いのですが、精度面ではまだミリングに軍配が上がる。近い将来、精度が追いつけば技工の世界はさらに変わるはず。その変化を、現場で体験できるのは楽しみです。
個人的な次の目標は、インプラント補綴の技術を深めていくこと。米原さんはこの分野が本当に強くて、正直、遠すぎて追いつけないくらいです。それでも、自分なりに一歩ずつ近づいていければと思っています。
「終わりのない世界だからこそ、面白い。学び続けられる環境が、ここにはあります。」
もし今、大きな技工所とクリニック併設ラボで迷っている方がいたら、伝えたいことがあります。
技工所の流れ作業では味わえない、「自分で一つの技工物を作り上げる」楽しさが、ここにはあります。加えて、新しい機械やソフトがどんどん入ってくるので、学ぶ楽しさも他とは比べものになりません。
真面目に技術と向き合いたい人、新しいことを吸収し続けたい人には、本当にいい職場だと思います。