インタビュー

歯科技工士 米原 慎佑

歯科技工士 米原 慎佑さんのインタビュー

技工士が、患者さんのチェアサイドに立つ。
この距離感でしか作れないものがあります。

プロフィール

職種

歯科技工士

入社年

2016年 中途入職(在職10年目)

所属院

  • デンティーノ所属

歯科技工の世界に、20年以上身を置く米原慎佑さん、デンティーノ所長。専門学校卒業後、大手技工所トナミデンタルで10年勤めたのち、2016年にたちなみ歯科(現・星陵会デンティーノ)へ中途入職。以来10年、この技工所を"クリニック併設ラボ"という珍しい形で率いてきた。若手技工士たちが「目指すべき先輩」と口を揃える米原さんに、技工士という仕事の未来と、この職場で得られるものを聞いた。

星陵会に入職された経緯を教えてください。

もともとたちなみ歯科の存在は知っていて、大手技工所に10年勤めていた頃、たまたま「技工士を探しているんだけど、誰か知り合いいない?」という話が回ってきたんです。それを聞いた瞬間、「その話、ちょっと自分に聞かせてください」と(笑)。

大手技工所からクリニック併設ラボへ ―― 業界的にはかなり異例のキャリアチェンジだったと思います。でも、「歯科医院に行けば、もっとできることが増えるんじゃないか」という直感があって、次のステージに移る決断をしました。それから、ちょうど10年になります。

入職してみて、前職と大きく変わったことは?

「本当にやりたいことを、やらせてくれる」環境でした。理事長からも「主要な部分は任せる」と早い段階で言っていただいて、僕もそれに応えたい一心でやってきました。技工士としてやりたいことをやらせてもらえて、クリニックもそれで回っていく ―― お互いにとっていい関係が築けているなと感じています。

そして何より、技工士としてドクター・衛生士・患者さんに、これだけ近い距離で仕事ができる環境は、業界的にも本当に貴重です。世の中には上手な技工士さんはたくさんいますが、「患者さんに近い立場で作れる技工士」という意味で、僕には強みがあると自分でも思っています。

「技工士が診療室にまで出て指示や提案をする ―― 普通の技工所ではまずやりません。でもここでは、それを先生方が受け入れてくださる。」

デンティーノには、どんなメンバーがいるんですか?

僕を含めて技工士は全4名体制です。他の3名も基本的には僕と同じで、先生と近い場所で仕事をするスタイル。困ったときや判断に迷うときは、必ず先生と相談して進めるように伝えています。

新卒で入ってそのままうちで働き続けてくれている中岩(中岩航大さん・4年目)もいて、若手を育てていくフェーズにも入ってきました。

若手の育成で、意識していることは?

「なぜそうしたか」の理屈を理解してもらうことです。

僕がチェックして手直しをしたときも、「こうしてOK」で終わらせずに、「なぜこう直したか」を必ず伝える。結果だけを伝えていると、次に同じようなケースで自分で判断しないといけない場面で応用が効かないんです。理屈を理解していれば、応用ができる。だから理屈まで含めて指導するように、心がけています。

「上手くなりたい」「向上心を持って学びたい」という人には、僕は惜しみなく教える気があります。知識も技術も、必要とされるならすべて渡したい。ただ、こちらから押し付けるのも違うので、そこの距離感はいつも意識していますね。

米原さんの一日の流れは?

8時半にクリニックへ出勤し、8時35分から朝のブリーフィングにクリニックスタッフ全員と参加します。技工所は本院とは別建物なのですが、朝は必ず本院に集まって、その日の情報共有をしてから、僕は技工所へ移動します。

そこからは技工作業がメインですが、チェアサイド(診療室側)に出る時間も多いのが僕の特徴です。多い日は半日ほど診療室にいて、先生が形成した部位のチェック、印象のチェック、難しいケースの治療方針の相談 ―― これらを一緒に進めていきます。技工所と診療室を行ったり来たり、というのが日常です。

昼休憩は基本13時からの1時間ですが、作業の区切りで自分のタイミングで取ることもできます。定時は17時半。ただ、僕は院内の仕事に加えて外注案件も抱えているので、退勤はもう少し遅くなることが多いですね。

技工士業界の労働環境について、率直にどう感じていますか?

正直に言うと、技工士業界全体は、いまだにかなり厳しいのが現実です。僕自身、前職では1日15〜16時間労働が当たり前の日々を過ごしてきました。個人技工所さんでは、夜も寝ずに作業されている方が今もいらっしゃるくらいです。

その業界感覚からすると、19時半頃には帰れて、これだけの仕事量をこなせるうちの環境は、かなり恵まれています。世間一般とはまだギャップがあるかもしれませんが、業界比では相当いい状態です。

なぜその働き方が実現できているのでしょう?

理事長が新しいものを積極的に導入してくださるからです。僕もそういうものは好きで、常に情報を集めて、活用できるものは活用したいと思っています。もし従来のやり方だけで同じ売上を上げようとしたら、たぶん今の倍近い時間がかかっていると思います。

もちろん、数百万〜1,000万円単位のミリングマシンなどの大型設備投資は、簡単には決められません。耐用年数や運用計画を長期で相談しながら、少しずつ形にしていく。「なぜこれが必要か」を理事長にしっかり説明できれば、ダメと言われることはまずないので、そこはすごく仕事がしやすい環境です。

これからの技工士業界を、どう見ていますか?

CAD/CAMは、これからの技工士にとって必須です。人の手でできる範囲には限界があるので、いかに機械に任せられる仕組みを作れるかが勝負になる。効率化を進められる大きなラボが強くなっていく時代です。

では個人はどう生き残るか。尖った技術を持って、そこだけで勝負するしかないと思っています。器用貧乏ではもう戦えない。技工士という仕事は、これからますます二極化していきます。

新卒・中途で就職先を選ぶ技工士に、アドバイスをするなら?

「いいものを作りたい」「上手くなりたい」と思うなら、歯科医院に勤めるのが早いです。

技工所で数をこなすやり方は、昔なら通用しました。でもこれから機械化が進めば、それだけで勝負するのは難しくなる。ドクターと患者さんに近い環境で、なぜこう作るのかを理解しながら仕事ができる場所 ―― それがこれからの技工士に必要な環境だと僕は思っています。

北陸で言うと、その条件を満たす場所はそう多くありません。星陵会は、規模の面でも、設備の面でも、チェアサイドとの近さでも、かなり整った選択肢だと思います。

米原さんが「一緒に働きたい」と思うのはどんな人?

上手くなりたい、と本気で思っている向上心のある人です。

新卒でも中途でも歓迎ですが、あえて言うなら、変な癖やこだわりがまだついていない新卒を育てるのは好きですね。ゼロから、うちのやり方・考え方をしっかり伝えられるので。

僕はもう、教えられることは全部教える覚悟でいます。求めてくれる人がいれば、いくらでも。ぜひ、そういう気持ちで飛び込んできてほしいです。

最後に、星陵会で働きたいと考えている方へメッセージを。

「本当にいいものを作りたい」「技工士として上手くなりたい」という方にとっては、これ以上ない環境が整っていると思います。

チェアサイドとの近さ、最新設備、育成体制、業界比でホワイトな労働環境 ―― どれをとっても、技工士としての成長を本気で考える方には、良い条件が揃っています。ぜひ、一緒に働きましょう。

あなたの挑戦を、富山から。

星陵会は、あなたと共に成長したいと思っています。
まずはお気軽にご連絡ください。

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