
インタビュー
歯科医師 米原 啓介
歯科医師 米原 啓介さんのインタビュー
"人と違うことをやっている人"に、僕は惹かれるんです。
プロフィール
職種
歯科医師
入社年
-
所属院
射水本院
(院長)
日本大学歯学部卒。富山大学医学部附属病院の歯科口腔外科で2年間の研修。北海道 手稲渓仁会病院で1年半の勤務。富山大学大学院に戻り、がんの研究で博士号を取得。そして2021年10月、星陵会に本格入職 ―― 米原啓介先生の歩みは、およそ「開業医のキャリア」の常識から離れたところで積み重ねられてきました。学生時代は歯科治療を生業とすることを敬遠していた彼が、なぜ今、射水本院の院長として第一線で診療にあたっているのか。理事長・立浪先生への深いリスペクトと、自身の飽くなき探究心について、じっくり伺いました。
日本大学の歯学部を卒業したあと、富山大学医学部附属病院の歯科口腔外科で2年間の研修を受けました。国立大学の医学部附属の口腔外科は、研修が2年制のところがあるんです。麻酔科4ヶ月、救急3ヶ月、内科1ヶ月に加えて、残り16ヶ月ほどで口腔外科の外来と病棟を経験する ―― 一般的な1年間の歯科研修とは、中身がだいぶ違います。
研修を終えたあとは、医局の人事で北海道 手稲渓仁会病院に1年半。がんや顎変形症の手術など、大学時代の口腔外科の延長線上を、よりリアルなスケールで経験させてもらいました。
その後、2017年に富山大学の大学院に入り、がんの研究で博士号を取得。大学院時代からアルバイトドクターとしてこのたちなみ歯科口腔外科クリニックに関わり、大学院修了後の2021年10月に本格入職。現在に至ります。
正直に言うと、学生の頃から歯科治療にあまり興味がなかったんです。「歯科治療は大半の歯科医師がやるので、自分がやらなくていいや」ぐらいに思っていて(笑)。
代わりに、研究、特にがんの研究に強く興味がありました。だから最初から、大学院に進んで研究できる場所として、富山大学の口腔外科を選んだんです。大学の同期120人のうち、2年制の口腔外科研修を選んだのは自分だけか、あと1〜2人いるかというレアな選択でしたね。
大学院時代に週1回、アルバイトドクターとしてここに来ていたのですが、そこで立浪理事長と、当時院長の布施先生の仕事ぶりを間近で見て、感じ方が完全に変わったんです。
学生の頃「誰でもできるから」と敬遠していた歯科治療が、「そうじゃないんだな」と気づかされた。掘れば掘るほど奥が深い世界で、これはもっと深く追求してみたい ―― そう思ったのが、入職を決めた大きな理由です。
「野望を持って仕事をしている姿」が、僕にはすごく新鮮だったんです。
初めて立浪先生とお会いしたのは、富山大学の医局の勉強会でした。当時、「歯科麻酔科学会の登録医制度を、一般開業医の歯科医師にも広めていきたい」というお話をされていて。当時からもうバリバリの開業医であるのに、普通の人が見ている景色とは違う場所を見ている。それを率直に感じました。
「人と違うことをやっている人」に、僕は惹かれるんです。この人のそばで働けば、面白いものが見られるだろうな ―― それが原体験でした。
「バリバリの開業医が、なぜ"次に来るもの"を先に見えるのか。あの人は人生の読みが違うんです。」
アルバイトで週1回来ていた頃から、布施先生に臨床の技術・知識を丁寧に教えていただいていたので、フルタイムへの移行はかなりスムーズでした。
布施先生とは、僕が学生時代に富山大学の口腔外科に見学に来た時からのお付き合いなので、もう本当に15年以上。頭が上がらないです(笑)。
学生時代、エンド(根管治療)は正直、大嫌いでした。細かすぎて、外から見ても何をやっているのかさっぱりわからない領域だったので。
転機は2020〜2021年、うちにマイクロスコープが導入されたタイミング。誰も使っていなかったので、僕が率先して使い始めたんです。そうしたら、それまで見えていなかったものがクリアに見えるようになって、「根管治療ってこんなに深い世界だったのか」と初めて実感しました。マイクロとの出会いがなかったら、エンドに本気で向き合うことはなかったと思います。
そこから布施先生に相談して、日本のマイクロエンドの第一人者・石井宏先生のセミナーへ。話を聞いた瞬間、「今まで自分がやってきたエンドと、全然違う」と衝撃を受けました。そのまま**ペンシルベニア大学の歯内療法研修プログラムである Penn Endo Study Club in Japan(PESCJ)のレギュラーコース(1年間)の受験を決意 ―― 1ヶ月後には書類提出、面接試験、合格、受講開始という怒涛の流れでした。
人生でいちばん大変な1年でした。大学院時代よりも、圧倒的に勉強しました(笑)。
フルタイムで勤務しながらの受講で、時間的にも体力的にもきついのですが、それ以上に内容が本当に濃い。今年、無事に卒業してアメリカでのプログラムも修了しましたが、まだ終わりではなくて、次は認定医取得に向けての症例発表・プレゼン準備、次期受講生への講義提供 ―― この組織に所属し続けて、勉強は継続していきます。
費用面では法人が支援してくれることになったので、本当にありがたかったです。ただ、そもそも「行く」と決めた時点では自己負担でいくことを考えていました。「行きたい」と思ったら、コストは考えていなかったというのが正直なところです。
今の時代、普通のことをやっていたら歯科医師は難しいと思うんです。学部を卒業しても、日々勉強できる環境に身を置かなければ、あっという間に置いていかれる。
でも、僕自身そんなに強い人間ではないので、「勉強するぞ」という熱量のある環境に身を置かないと、どうしてもサボってしまう。星陵会には、その熱量を生む仕組みが揃っているんです。
- 理事長がみんなの先導を切って引っ張っていく
- どの職種のスタッフも優秀で、勉強したいと本気で思っている人が多い
- 人と人との「高め合い」が日常的に生まれる
この場にいると、自然と勉強する空気になる。それがこの法人の一番の強みだと思います。
新しい治療・技術・機材を、恐れることなくガンガン導入していくところ、それに尽きます。
しかも中途半端に取り入れるのではなく、一流のレベルで導入していく。マイクロスコープしかり、CAD/CAMしかり、これから始まる小児の口腔機能療法(MFT)しかり。理事長は、国が方針を打ち出す前から「次はこれが来る」を読み切って、実際に方針が出た時にはもう体制が整っている状態にしている。人生の読みが違うんです。
正直に言うと、まだ完璧ではありません。
ドクターマニュアルは頑張って作りましたが、指導内容や時間には限られた部分もあります。研修医1年目のドクターが来てくれるとなれば、もっとちゃんと準備しなければならないと、率直に感じています。若手ドクターへの実践型の育成 ―― これは僕自身、院長として一番向き合わなければならないテーマです。
現在すでに幅広く取り組んでいる領域として、親知らずの抜歯(症例数は大学病院・総合病院と遜色ないレベル)、根管治療(マイクロエンド)、歯の移植 ―― これらは、星陵会でGPとして働きながら深めてきた分野です。
「良い治療」を提案したときに、患者さんが受け入れてくださる環境が星陵会にはあるんです。自分が「これをやってみたい」と思ったことと、患者さんの受容がうまくリンクして、治療の幅を広げることができました。
変化を恐れない人。もっと言えば、変化を楽しめる人。
星陵会に入ると、それまでの自分の常識が結構覆されると思います。新しいものが次々に入ってくる。そこに抵抗感を持たず、「面白そう」と受け入れて、飛び込んでいける方が、いちばんマッチしますね。それが、僕がいちばん欲しい人材です。
「やってみたい」「勉強してみたい」「わからないこと、知らないことにワクワクする」―― そんな方にとって、これほど良い職場はないと思います。
歯科医師だけを見ても、口腔外科、麻酔、インプラント、エンド ―― 各分野で本当にトップを目指している人たちばかり。それを支える衛生士、技工士、TC、管理栄養士、受付、すべての職種にプロフェッショナルが揃っています。
設備投資も惜しみません。世界でも最先端と言ってもいいクオリティの環境で、仕事ができる場所です。
富山という立地はネックになるかもしれません。でも、それを差し引いても、ここで得られる経験・成長・出会いは、他ではまず得られないものだと確信しています。
一緒に、変化を楽しみに来てください。